ただ今回は「ベスト8」の目標のために主力を中心にした勝ち筋をつかみにいき、控えを含めた戦術を細部まで構築するには至らなかった。この課題に挑むには、パリで強豪相手に成長できたように、五輪のような世界の舞台で経験を積んでいくことが、強化の近道であることを確信した大会になった。
一方、東京五輪で銀メダルを獲得した女子は1次リーグで全敗し、早すぎる幕切れを迎えた。
「走り勝つシューター軍団」のコンセプトのもとに戦ったが、高さがある欧米勢の前に日本の良さを消されてしまった。永遠の課題である体格差に対し、今後も模索し、挑戦していくことになる。
(スポーツライター・小永吉陽子)