先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年7月24日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
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これまで200本を超える作品に出演してきた俳優の南果歩さん(60)は、私生活でも波瀾万丈な人生を歩んできた。【前編】では、5人姉妹の末っ子として生まれ育った環境や在日3世というパーソナリティーへの思いを語ってもらったが、【後編】では2度の結婚と離婚への思い、シングルマザーとして育てた息子が結婚して“初孫”ができた喜びなどを聞いた。
※【前編】<「南果歩」60歳だから語れる“波瀾万丈”の人生 「在日3世として生まれたことは私の“核”になっています」>より続く
南さんは、最初の夫で作家・アーティストの辻仁成氏との間にひとり息子がいる。辻氏と離婚した際、長男はまだ5歳だったが、南さんは幼子を抱えながら仕事をして、シングルマザーとして息子を育てあげた。そこには南さんなりの“子育て観”があったという。
「もちろん、かわいいし、愛情を持って育てましたが、子どもが全てとか、子どもが自分の人生の真ん中にいるっていう考え方は危険だなと思っていました。私の役目は、息子をいつかきちんと社会に送り出すこと。それを第一に考えて子育てをしてきました。もちろん、仕事をしながらの子育ては大変でしたし、周りの力を借りながらでないと成立しなかったと思います。今は、息子は大学を卒業して独立したので、私の子育ても終わりました。やっと1日の24時間が自分の時間になったような感じで、20代に戻ったような感覚ですね。かなり経験を積んだ20代ですけどね(笑)」