フランス印象派の世界を光、色、音、香りで体感する没入型展覧会「モネ&フレンズ・アライブ」。公式アンバサダーに就任したSnow Manの阿部亮平さんが語る、「美術館に行って絵画に」触れるという楽しみ方の「枠を完全に外れ」た、「新しい」アートとの出会いとは──。AERA2024年8月5日号より。
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「Thank you for having me. It’s an honor to be an ambassador of MONET & FRIENDS ALIVE.」
東京で開催中の展覧会「モネ&フレンズ・アライブ」の「アンバサダーに就任されたいまのお気持ち、お聞かせください」との言葉に流暢な英語で答えたSnow Manの阿部亮平さん。照れたように笑いながら、「このようにお招きいただいてとても光栄です」「すばらしい世界観をみなさんにお披露目できるようにアンバサダーとして頑張ります」と日本語で言い添えた。
此度(こたび)の就任に際しては、雑誌連載の取材で訪れた「ゴッホ・アライブ」展が縁となったそうだが、その理由は、同展覧会のグローバルツアー責任者であるロブ・カーク氏曰く「アートに非常に関心があり、とても影響力の大きな方」であるため。上智大学大学院理工学研究科修了の経歴や気象予報士の資格を持ち、理系で数字や論理的クイズに強い印象の阿部さんだが、じつは理想のデートプランとして幾度か美術館を挙げているアート好き。今回の会見でも、かつて仕事で「姫路に行ったとき、空き時間にSixTONESの松村北斗と一緒に姫路市立美術館に出かけたという思い出があります」とのエピソードを披露している。
また、好きな作家として、キュレーターでもありアートをモチーフにした作品を多く執筆する原田マハさんの名前を挙げ、『楽園のカンヴァス』や『暗幕のゲルニカ』を読んでいると明かしていたことも。昨年1月には、プライベートで岡山県倉敷市の大原美術館を訪れ、エル・グレコの「受胎告知」を見たというが、おそらく『楽園~』にインスパイアされてのことだろう。ちなみに同美術館には、今回の展示の中心となる画家モネの「睡蓮」も1点収蔵されている。