なぜ「防災」に「片付け」が必要なのか?
関東大震災をきっかけに定められた9月1日「防災の日」。この日に向けて、メディアには防災に関するニュースが増えたので、防災リュックの点検など「備え」を思い出した方も多いでしょう。
南海トラフ地震の臨時情報を機に、水や米が売切れるなど、また防災意識が高まっている今日この頃ですが、立ち止まって考えておきたいことがあります。
「あなたのおうち、安全ですか?」
「必要なものはすぐ持ち出せる状態ですか?」
防災リュックや防災グッズなど、持ち出し用品については準備している人が増えたかもしれません。しかし災害とは地震のみならず、火災や台風、さまざまなシーンを想定したときに、自宅で安全に身を守れるでしょうか? また自宅が危険な状態になったときに、スムーズに荷物を持ち出して逃げることができるでしょうか?「片付け」がブームになってずいぶん経ち、精神的にスッキリと暮らせる効果や無駄な買い物を減らせるなど、メリットが広く伝わるようになりました。しかし一度スッキリと片付けても、またしばらくするとモノが溢れてしまう場合も多いでしょう。
参照:防災対策グッズを備えてますか?「Amazon スマイルSALE」でお得に準備
そこで今回は、せっかく片づけるのであれば「スッキリ効果」と同時に「防災」もかなえてしまおうという、一石二鳥を狙ったTIPSをご提案していきます。
★TIPS1.動線を確保する
まず何より大事なのが、すぐ外に逃げられるようにするための動線の確保です。家具をまわり込まないと外に出られない場合は、配置の見直しをしたほうがよいでしょう。
また、廊下などにモノが立てかけてあったり、倒れやすいものを置いている場合も要注意です。できれば収納の中に収めるようにし、難しい場合はひっかけて浮かせる、磁石でくっつける、転倒防止マットなどを利用して、動線をふさがないように務めましょう。
とくに小さなお子さんやご高齢のかたがいらっしゃると、ひょいひょいとよけて歩くことが難しい場合が多いので、注意しましょう。
★TIPS2.重いものを上に置かない
タンスや棚など家具の転倒も怖いもの。また、棚の上のほうに重いものを置いていると、大地震のときにモノがふっとんできて住人に直撃する可能性もあります。
重めのものはボックスなどに入れて下の方に収納し、棚の上のほうは軽めのものの飾り棚にするなどして、家具全体の重心を下げるようにしましょう。
その際に、ぎゅうぎゅうにせずに余裕を持たせるのも、モノを探しやすくするために必要なこと。収納家具をどんどん増やすのではなく、モノを減らしてからほどよくゆとりを持って収納できる家具を購入することで、そこに入らないものは買わないというルールをつくることができます。
そして突っ張り棒やL字金具で家具を固定しておきましょう。突っ張り棒などで家具を固定する際は、なるべく壁に寄せた位置に取りつけるようにします。壁から離れた手前のほうにつけると、強度が弱く地震などで外れてしまう可能性が高くなります。
TIPS3.ローリングストックを活用して備蓄をスッキリ!
避難所に収容できる人数は限られています。東京都など人口の多い地域では、災害時に自宅に倒壊や浸水などの恐れがない場合、避難所へ行かずに在宅避難の方法をとることが推奨されています。
そんな時の備えとして必要なのが、食料や水、日用品の備蓄です。東京消防庁のHPによると、一人につき1日に3L、最低でも3日間分の水を用意しようと書かれています。
参照:東京消防庁HP https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-hino/anshin/sonae.html
家族4人だと1日に12L、3日間分だと36L。2Lのペットボトルだと18本というなかなかの量。そこに食料品も加わると、それだけで多くのスペースを取ることになります。
そこで活用したいのが「ローリングストック」という考え方。
常に家に一定量の備蓄を置いておき、古いものから消費しながら新しいものを買い足していく方法です。つまり日常生活の食料の買い置きと備蓄を兼ねるという方法です。
メリットとしては
- ・普段の生活で消費していくので、賞味期限をそこまで気にしなくていい
- ・いざという時に食べ慣れているものがストックされているので安心感がある
- ・食料の買い置きと備蓄を兼ねることで省スペース
などが挙げられます。
ローリングストックを実践する際のポイントは次になります。
- ・缶詰や乾物は日持ちもしやすく日常で使いやすい
- ・簡単な調理ができる器具(カセットコンロやガスボンベなど)も同時にストックしておく
- ・主食の炭水化物におかずとなる缶詰やレトルト、栄養バランスをとるために副菜となるものを意識する
ローリングストックにぴったりの食品をAmazonでチェック
普段からおいしく食べられ、備蓄にぴったりな商品をご紹介。安いときに定期的にまとめ買いして消費していきましょう。どちら側から食べるか並べ方を決めておくのもポイントです!
ローリングストックに合わせて用意しておきたいもの
簡単に調理ができる道具はいざというときの強い味方。使いながらストックを切らさないようにしておきましょう。
まとめ
防災に備えるグッズはAmazonでも豊富に揃います。今すぐ買わない場合でもAmazonの「ほしい物リスト」に入れておくと、セールの際にすぐ値引きが確認できて便利です。さらに、スマホ用のAmazonショッピングアプリには、Amazonセールの「プッシュ通知」をオンにする機能があり、ほしい物リストがタイムセールで安くなったときに通知してくれる機能も。「安くなったタイミングで買う」と決めているものがある場合、タイミングを逃さずに済んで便利なので、ぜひ利用してみましょう。
(暮らしとモノ班・担当A)
モノ系を得意とする編集・ライター。ユニクロですら店舗で商品を見ても通販で買うほど通販が好き。出版社での雑誌編集経験やファッション通販サイト運営会社でのコンテンツ・マーケティング経験を生かして、みなさまにおすすめのモノや買い方の情報をお届けしています。