だが、決勝の相手は、原辰徳(元巨人)ら超高校級打者がズラリと並ぶ黄金期の東海大相模だった。原が5安打を記録するなど、2投手が26安打を浴び、0対19と大敗。力の差を思い知らされた。

 その後も向上は、79、80年夏に2年連続8強入りするなど安定した戦績を残し、84年夏に8年ぶりに決勝進出をはたす。

 同年のチームは、高橋智(元オリックスなど)、大塚義樹(元ダイエーなど)、鶴見信彦(元阪神など)の3人がプロ入りし、破壊力満点の打線が売りだった。

 決勝の相手は左腕・志村亮の桐蔭学園。1対4の7回に高橋の3ランで追いつき、試合は延長戦へ。だが、4回からリリーフした高橋が14回に5失点と力尽き、その裏2点を返すも、一塁けん制球アウトで試合終了。3度の決勝進出の中で最も惜しい試合だった。

 3度目の決勝進出となった14年は、東海大相模の2年生右腕・吉田凌(現ロッテ)に20三振を奪われ、0対13と大敗。近年も21年に通算11度目の8強入りをはたし、今年も準決勝に進出したがまたもや東海大相模を相手に逆転負けを喫した。今後もダークホース的存在として夢実現を目指す。(文・久保田龍雄)

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