東海林弘靖さんと松下洸平さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
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 松下洸平さんがホストを務めるAERAの対談連載「じゅうにんといろ」、3年目に突入!

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25人目のゲストは照明デザイナーの東海林弘靖さん。よりたっぷりとお伝えするために、

今後はゲストお一人ごとに6回の対談をお届けします。AERA2024年7月29日号より。

 *  *  *

松下洸平(以下、松下):はじめまして! どうぞよろしくお願いいたします。

東海林弘靖(以下、東海林):はじめまして。お呼びいただいて大変光栄です。

松下:素敵な照明のショールームですね。いろんな形の照明があって面白いです。

東海林:ベルギーの照明器具メーカーの輸入と販売を手掛けているショールームです。普段からお付き合いがありまして、松下さんとお話しするなら照明がたくさんある場所がいいだろうと思い、提案させてもらいました。日本人にはちょっと想像がつかないような面白い世界観がありますよね。

松下:ベルギーの照明というのは有名なんですか?

東海林:照明の世界でどこが有名かと言われたら、最初に出てくるのはデンマークです。他にはフィンランドとか、主に北欧ですね。第2次世界大戦後に復興のために産業デザインに力を入れたらしいんです。デンマークでは1950年くらいからデザインが盛んになったようです。ポール・ヘニングセンによる、傘が何枚か重なったような照明器具は有名ですよね。

松下:あ、知ってるかもしれないです。

東海林:あれはまさにデンマークです。ベルギーのデザインが出てきたのは80年代くらいでしょうか。デザインが世の中にある程度出尽くして、ちょっと変わったテイストの照明もあっていいんじゃないかとなったんでしょう。不思議な照明器具を作って火がついて、世界に支持されるブランドになったんです。

松下:へえ、そうかあ。歴史をひもといていくと面白いですね。僕が今回、東海林さんにお声がけさせていただいたのは、東海林さんが出演されたNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を拝見したことがきっかけで、素敵な方だなと思っていたんです。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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