日本でファンミーティングを行うのは2年ぶり。両日ともチケットは即日完売。この日はキム・スヒョンの家族も来ていた (c)GOLDMEDALIST

 日本語を学ぶコーナーでは、MCが最近SNSで再脚光を浴びているという「お疲れサマンサ」をレクチャー。謎のダンス付きで「お疲れサマンサ」と何度もつぶやき練習する姿が最高に愛おしい。「推し」という言葉を習った際には、観客と「あなたは私の推しです」と伝え合い、お互いの愛を再確認。「“推し”というのは、ものすごく大きな力がある言葉ですね。むやみに使ってはいけませんね」としみじみと語っていた。

全員で“ギンギラギン”

 続くは、抽選で選ばれた観客と様々なチャレンジをするコーナー。ポーズ合わせゲームで独特のポーズをして当選者たちを当惑させたり、しれっとゲームのルールを変えたりとマイペースな振る舞いを見せながらも、当選者たちが緊張しないように声掛けをしたり、席に帰る際には自分から手を差し伸べて握手をしたり、さりげない優しさで、観客たちの心を掴んでいた。

 イベント後半は、生バンドを率いたライブの時間。今回のファンミーティングはアジアツアーの一環ということで、セットリストは洋楽中心だったが、中には日本だけの特別ステージも。「皆さんのために用意しました。これは上手く歌わなくてはいけない曲!」と言って披露したのは、米津玄師の「Lemon」だ。歌の途中、観客にマイクを向けるパフォーマンスで、観客を盛り上げる。歌い終わると、興奮を隠しきれない様子で「(観客にマイクを向けて)これ、生まれて初めてやりました!」と話す姿は、少年のようでキュートそのものだった。実は「Lemon」は、韓国の芸能人たちが日本でイベントをする時に好んで歌う定番曲。これまで何度も聴いてきたが、これほど完成度の高いカバーは初めてで、改めてその歌唱力に驚かされた。本編のラストを飾ったのは、なんと「ギンギラギンにさりげなく」(近藤真彦)! これは今年韓国で人気を博したバラエティー番組「日韓歌王戦」で歌われ、密かにブームになっている曲。キム・スヒョンがお尻を振りながらノリノリで歌うと、観客たちも総立ちになって大合唱。その光景に何とも言えない幸せな気持ちになった。「僕は、今日お尻をフリフリしたのを後悔すると思います。忘れてください。皆さんに次の作品も観ていただかないといけないので」と言いつつも、歌い終わった顔は「やり切った」達成感に溢れていた。

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