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今年は台風2号が5月31日に発生して以来、1か月半以上も発生していません。そのため海面水温は沖縄周辺で30℃と高く、沖縄では連日、記録的な高温となっています。今後、台風など熱帯擾乱が発生しやすい予想も。動向に注意が必要です。

那覇で108年ぶりに3日連続の猛暑日 那覇空港で観測史上1位の高温

沖縄地方では、連日、猛烈な暑さが続いています。今日15日(月:海の日)は、那覇市で35.5℃と、108年ぶりに3日連続で猛暑日に(統計開始1890年)。那覇空港では35.7℃と、観測史上1位となりました(統計開始2003年)。

この先1週間も、那覇市など沖縄地方では35℃前後まで上がる日が多いでしょう。沖縄地方気象台は、14日に「高温に関する情報」を発表し、熱中症や農作物の管理など、注意を呼び掛けています。

沖縄 記録的な高温の原因

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沖縄地方が記録的な高温となっている原因は3つ。

① 梅雨明け後 晴天続き 強い日差しで気温上昇
沖縄は6月20日に梅雨明け後、晴天が続き、強い日差しで気温が上昇。

② 朝のスタートラインから気温が高い
夜も気温の下がり方が鈍く、那覇では7月12日に最低気温が29.3℃と、7月2位の高温に。朝のスタートラインから気温が高いため。

③ 高い海面水温
現在、沖縄周辺の海面水温は30℃くらいと、平年より2℃くらい高くなっています。海面水温が高い原因のひとつは、台風は1か月半以上も発生していないから。今年は台風の発生数が2個と少なく、台風2号が5月31日に発生して以来、発生していません(7月14日まで)。台風の通過がなく、海面がかき混ぜられていないため、海面水温が高い状態が続いているため。

今後 台風など熱帯擾乱の動きに注意

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今年は5月26日に台風1号が発生。統計史上7番目に遅く、5月の台風1号発生は4年ぶり。

5月31日には台風2号が発生しましたが、6月1日には熱帯低気圧にかわったため、6月2日~昨日7月14日までの43日間、台風が存在していません。

ここにきて、南の海上には発達した積乱雲が発生しています。ひとつは、南シナ海ですでに熱帯低気圧(TD)となっていて、今後はベトナム方面に進み、16日9時までには熱帯低気圧に変わる予想です。

もう一つが、フィリピンの東にある積乱雲の塊です。今後16日9時に熱帯低気圧に変わる予想です。まだ、予想にブレがありますが、海面水温が高い領域で発生する可能性があるため、今後の動きに注意が必要です。

梅雨末期の大雨のあと再び猛暑に警戒

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明日16日(火)にかけて、西日本~東日本では梅雨末期の大雨に警戒が必要です。特に、記録的な大雨となっている九州など西日本では、今後、少しの雨でも土砂災害などに警戒が必要です。

【24時間に予想される雨量(15日18時~16日18時)多い所で】
九州北部地方、九州南部   100ミリ
近畿地方、東海地方      80ミリ
関東甲信地方         60ミリ
中国地方、北陸地方      50ミリ

17日(水)以降は夏の太平洋高気圧の勢力が強まり、九州から関東甲信では続々と梅雨明けする可能性があります。ただ、大気の状態が不安定な状態が続きます。晴れていても、にわか雨や雷雨にご注意ください。

週末から、再び最高気温35℃以上の猛暑日が急増し、今月上旬のような体温超えの危険な猛暑となる所が多いでしょう。熱中症に厳重な警戒が必要です。また、南の海上では対流活動が活発になっているため、台風など熱帯擾乱がいつ発生してもおかしくありません。最新の気象情報にご注意下さい。

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