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明日15日にかけて、九州から関東では大雨になる所があるでしょう。特に九州北部では、線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。梅雨末期の大雨のあとは夏空が広がり、猛暑が続くようになるでしょう。フィリピン付近では、台風など熱帯擾乱が発生しやすい状況になっています。

梅雨末期の大雨に警戒

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今日14日、梅雨前線が、大陸華中から対馬海峡を通り、東日本、さらに日本の東に延びており、前線の活動が活発になっています。
長崎県五島で朝、線状降水帯による非常に激しい雨や猛烈な雨が同じ場所で降り続り続くなど、梅雨末期の大雨になっています。

明日15日にかけて、梅雨前線はほとんど停滞するでしょう。九州から関東では、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨になる所がある見込みです。特に、九州北部では線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒を続けてください。

16日は、前線の活動は弱まりますが、湿った空気の影響で、広く雨が降りやすいでしょう。

17日ごろから夏の日差しと猛暑が続く

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17日ごろから、九州から近畿を中心に日差しが照りつける日が続くでしょう。関東甲信や北陸、東北も次第に夏空が広がるようになる見込みです。順次、梅雨明けの発表となりそうです。

今年は、梅雨が明ける前から、静岡市で最高気温40℃以上を観測するなど、猛烈な暑さの日がありました。梅雨が明けると、暑さも本格的になります。
7月22日から26日の5日間平均気温は、全国的に平年よりかなり高くなる予想です。さすがに最高気温が40℃以上の日が連日続くことはないにせよ、猛暑はこれまでより長く続くようになるでしょう。東京都心など、夜も気温が下がりにくく、熱帯夜が続きそうです。昼夜を問わず、室内ではエアコンを使用するなど、涼しくしてお過ごしください。

台風など熱帯擾乱が発生しやすく 夏空と猛暑の一因にも

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今年は、6月2日から昨日7月13日まで42日間、台風が存在していません。台風が夏(6月から8月)に40日以上存在しなかったのは、2020年以来、4年ぶりです。

ところが、7月に入るころからは、フィリピン付近の対流活動が活発になっており、台風など熱帯擾乱が発生しやすい状況に変わってきています。7月の平年の台風の発生数は、3.7個です。今年も台風シーズンに入るとみられます。

フィリピン付近で対流活動が活発なことによる影響は、台風など熱帯擾乱の発生だけではありません。17日ごろを中心に夏の太平洋高気圧の勢力を強めます。このため、梅雨前線は北上し、活動を弱めるでしょう。夏空と猛暑をもたらす要因の一つです。

もう一つ、17日ころから、ヨーロッパ方面からエネルギーが東へ伝わり、高気圧と低気圧が交互に並びます。日本付近は高気圧となり、この高気圧の勢力が強まります。このため、日本付近の梅雨前線は消滅し、夏の空気に覆われるようになります。

ただ、8月に入るころ、夏の太平洋高気圧の勢力が弱まる可能性があります。梅雨明けの発表があったとしても、戻り梅雨となり、大雨に警戒が必要になることもあるかもしれません。今後、最新の気象情報をご確認ください。

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