日米通算200勝まであと3勝に迫っている楽天・田中将大だが、今季は1軍登板なし。ファームでも登板していない。昨年10月下旬に右ひじのクリーニング手術を受け、術後の経過が気になるところだが、復帰時期はいつになるのだろうか。
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「右肘の状態は決して悪くなく、ブルペンで投球練習を行っていると聞いています。万全のコンディションでチームに貢献したい思いが強いのでしょう。田中の復活のポイントは直球のキレだと思います。打者を押し込めるような直球を投げ込めれば、変化球も生きてくる。昨年は球の力強さを取り戻そうとしたがうまくいかず、生命線の制球力も甘く入るケースが目立ちました。歯車がかみ合えば、まだまだ勝てる投手です」(スポーツ紙デスク)
13年に27試合登板で勝率10割の24勝0敗、防御率1.27と圧巻の成績で球団創設初の日本一を導いた右腕は、チームの象徴的な存在だ。ヤンキースでも先発ローテーションで6年連続2ケタ勝利をマーク。20年オフに日本球界に復帰する際は、複数の球団が獲得オファーを出したが、古巣・楽天に復帰を決めた。
だが、復帰した21年から3年連続負け越しと悔しいシーズンが続く。21年は打線の援護に恵まれない登板が目立ち、4勝9敗だったが防御率3.01。ただ、その後は思い描く投球のイメージとパフォーマンスが合致しない。昨年は7勝11敗、防御率4.91。79失点はリーグワーストだった。
対戦したパ・リーグ他球団の首脳陣はこう振り返る。
「経験豊富な投手なので打者を抑える術を知っている。全盛期に比べれば直球の球威は落ちたかなとは感じますが、球速が極端に落ちたわけではない。打線が2巡目の試合中盤に捉えるケースが多かったのは制球が甘くなった時にきっちり捉えられたからだと思います」