イギリスの経済雑誌The Economistの「What happened to the artificial-intelligence revolution?」という記事において、企業が人工知能を使いこなせていない様子が浮き彫りになったのです。この記事のポイントは下記のとおりです。

 人レベルでは、生成AIを活用している方は劇的に増えています。しかし、企業レベルでは生成AIの導入を実際の業務に落とし込むまでは、まだまだ時間がかかりそうなことがわかったのです。このような背景にあるのは、生成AIの進化があまりにも早くて、企業が導入のために設備投資を行っても、すぐに陳腐化のリスクがあること。更には、実際の業務フローに導入するには、様々な障壁があることで、人にお願いしたほうが短期的にはコストが安くなるといったことが挙げられます。

 雇用に関してもIMF(国際通貨基金)が、生成AIが雇用を奪うと警告を出しているものの、世界全体の失業率は5%近辺で過去最低水準。さらには、先進国の労働者の就業率は過去最高に近いという状況で、生成AIの誕生=雇用喪失とは、今のところなっていないようです。もちろん、今後もそれが続くとの保証はないものの、AIが雇用を奪う説は、企業のDX改革の本気度に依存しているのかもしれません。

暮らしとモノ班 for promotion
いよいよ「Amazonプライムデー」開始!おすすめ商品やセールで得するために知っておきたいこと一挙紹介