手話は癖を読み取るのが難しい

 今年で40回目となるスピーチコンテストだが、第8回大会からあいさつを務めてきたのが、秋篠宮妃の紀子さまだ。

 大学では手話サークルに入っており、キャリアが長い紀子さまだが、それでも途中で手の動きが数秒止まってしまうこともあった。ハラハラするような場面だが、紀子さまがすぐに恥じらうような笑顔を見せ、会場を和ませた。

 紀子さまから引き継いだ長女の小室眞子さんは8回、出席した。2014年に初めて単独で出席した際は、「わたくしは現在、手話を学び始めたばかりです」と手話で明かして、いったん手話を中断した。その初々しい様子に会場から拍手が湧き起こった。

 このように振り返ると、佳子さまの手話は努力のたまものであることがうかがえる。
 

 佳子さまは、聴覚障害者教育福祉協会が主催する「聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」に、14年に紀子さまと出席。この時期には手話の勉強を始めている。

 佳子さまはこの会のほかに、15年からは高校生が手話の表現力を競う「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」、聴覚障害のある選手の陸上競技大会「日本デフ陸上競技選手権大会」などにも出席。さらに2年前からは、全日本ろうあ連盟で非常勤嘱託職員として勤務している。

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