全国高校生手話パフォーマンス甲子園の受賞者らと懇談される秋篠宮家の次女佳子さま=2022年9月、鳥取県倉吉市

 これまでの佳子さまの手話も見てきたという聴覚障害者教育福祉協会で専務理事を務める松本末男さんは、今回の手話もテレビで見ていた。

「かなりの努力を積まれ、練習をなさっていると思います。なにより手話と次の手話への流れが滑らかで美しい」

 何より佳子さまの手話は動作が大きく、相手が理解しやすいのだという。

 佳子さまはほほ笑みを絶やさず、聞き手が理解しやすいように適度に間を空けながら7分ほどにわたって手話を続け、出場者へこうエールを送った。

「舞台上でのスピーチは緊張するかもしれませんが、練習の成果を存分に発揮できるよう応援しております」

 そしてそれぞれの出場者がスピーチを終えると、佳子さまは誰よりも早く両手を高く上げて、手首を回す手話の拍手を送った。

 佳子さまがニコッと笑い、手をひらひらとさせて拍手を送るたびに、緊張した出場者の面持ちで張り詰めていた会場の空気がふっと和らぐのだった。
 

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佳子さまの「努力のたまもの」