先の松本さんは、佳子さまは日常的に手話を使う機会が多いのでは、と話す。
「手話はまず、統一された型を全て覚えることが基本ですが、どうしても個人の癖が出てくるので、相手の手話を読み取ることが難しい。しかし、作文コンクールで受賞した子どもたちとの交流を拝見していると、非常にスムーズに会話をなさっている。普段から手話をお使いなのだと感じます」
ほほ笑みを絶やすことなく、7分間もの長さのあいさつを手話で行うのは、そう簡単なことではないと松本さんは言う。
聴覚障害のある人たちを支える活動を通じて、努力家である佳子さまの横顔が伝わってきた。
(AERA dot.編集部・永井貴子)
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