バラエティー嫌いを公言している若葉竜也(写真:2018 TIFF/アフロ)

週刊誌からは「令和のエリカ様」

 ドラマのスタートに合わせて朝の情報番組に番組宣伝のため出演した際、笑顔を一切、見せなかったこともありSNSで「無愛想だった」などの声があがり、一部週刊誌は“令和のエリカ様”と呼んで批判したが、あれは偽らざる若葉の素顔だったのかもしれない。というのも、若葉は自ら「バラエティー番組の出演に興味がないし、向いていない」と公言しているのだ(「with digital」2024年4月12日配信)。同インタビューでは、「美味しくなかったものを『美味しかった』とか、面白くなかったものを『面白かった』とは言いたくない」とも語っている。別の情報番組での番宣出演では、杉咲が「無愛想に見えるかもしれないんですけど、めちゃくちゃ優しいんです。これが通常運転なんです」とフォローしていたが、それが若葉のキャラなのだろう。

 一方、若葉の経歴はかなり変わっている。大衆演芸一家に生まれ、幼い頃から舞台に立っていたからだ。

「わずか1歳で初舞台を踏み、一座では『チビ玉3兄弟』の3男として注目され、テレビのドキュメンタリー企画で特集をされたこともあります。学校は1カ月で転校することが多く、友達ができず、好奇な目で見られることが多いと語っていましたね。兄弟の中で、稽古も役者の仕事も一番嫌いだったとも話していて、“いい芝居”というのが何なのかもわからずに怒られたりしていたので、いつもいら立ちみたいなものを抱えていたそうです。そんな彼の転機となったのが、2016年に公開された映画『葛城事件』だといいます。無差別殺傷事件を起こす次男役での鬼気迫る迫真の演技は各所で高く評価され、TAMA映画賞の最優秀新進男優賞を受賞しました。以降、映画『愛がなんだ』、『罪の声』、『市子』など、リアルを追求した高い演技力で数多くの作品に出演し、存在感を発揮しています」(映画ライター)

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世間に「媚びない」演技