桜井賢さん(左)坂崎幸之助さん(中央)高見沢俊彦さん(右)[撮影/木村哲夫 ヘアメイク/野原ゆかり]
桜井賢さん(左)坂崎幸之助さん(中央)高見沢俊彦さん(右)[撮影/木村哲夫 ヘアメイク/野原ゆかり]

坂崎:でも、そういう意味では趣味性は高いよね。だいたい、仕事としてだけだったらギターは楽器として使うものだけでいいはずなのに、仕事で使わないものまで欲しくなっちゃう。これは間違いなく趣味の域ですよね。今、(高見沢はギターが)570本あって、そのうち趣味性のものが何百本とあるでしょ? きっと。よこしなさい!

高見沢:確かにレスポールは1本でいいんだよな。

坂崎:この間、スタジオにレスポールだけで10本くらい並べてたよな。だからそんなにいらないでしょ。桜井と坂崎に1本ずつよこしなさい!

桜井:俺はジミー・ペイジのサインが入ったやつがいいな。

坂崎:僕はね、ドン・フェルダーがいいな。その辺は半分以上趣味が入っているんですよ。僕は220~230本持っています。今は断捨離中で、かなり減らしたんだけど。

高見沢:ほんとに?

坂崎:使わないのもありますし、やっぱりいいもの、ちゃんとしたものは手に入れたいですよね。10年、20年持っているけど使ってないものは、今後も弾かないと思うので、そういうものは手放すようにしています。桜井は(ベースは)何本?

桜井:40本くらいだと思います。そのなかには王将、F1(車)などのいろんな変形ベースがあって。ちょっと将棋にハマったときに(メーカーに)「作りましょうよ」って言われて「じゃあ、任せる」ってお願いしたら、フレットのところに本当の将棋の駒が入っていて、けっこう、洒落ているんです。ステージでも使っています。

坂崎:洒落てるよね。

高見沢:音もいいよな。

桜井:1個だけ失敗したのは、ヘッドの部分が「歩兵」なんだけど、裏が「と金」になってなかった。

坂崎:(と金に)ならないの?

桜井:赤で「と」って書けばいいだけなんだけどね(笑)。実際にステージで使うのは、予備を含めて6本ですね。

■バンドを長く続ける矜持

――長年活動を続けてきたTHE ALFEE。この50年で変わったところは何もないのだろうか?

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