7月9日からスタートするドラマ「飯を喰らひて華と告ぐ」(TOKYO MX)で、主演を務める仲村トオル(58)。本作は同名漫画を原作に、仲村扮するスゴ腕の町中華店主が客の悩みを勘違いし、全く見当違いのアドバイスで客が困惑したり笑い出したりする……というストーリーのグルメドラマだ。仲村はそんな人情味あふれるキャラクターを演じる。
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仲村といえば、1980年代の人気漫画「ビー・バップ・ハイスクール」を実写化した映画で、伝説のヤンキー・トオル役を演じ、一躍ブレーク。デビュー当初はアイドル的な人気を誇った俳優だが、「アラ還」となった今は名バイプレーヤーという印象が強い。
昨年から今年にかけては立て続けにドラマに出演。6月に最終回を迎えた「Destiny」(テレビ朝日系)では、主人公のかつての恋人の父親でエリート弁護士という役どころ、昨年12月まで放送されたドラマ「フェルマーの料理」(TBS系)では、伝説のシェフ役を好演した。また5月に公開された、「あぶない刑事」シリーズの最新映画「帰ってきた あぶない刑事」ではおなじみの後輩ポジションの役で出演した。
「さまざまな作品で脇役として存在感を発揮しているゆえ、今回のような主演ドラマは珍しいと感じる人もいるでしょう。実績を考えると、少し過小評価されている節もありますが、それは『あぶない刑事』シリーズで演じた三枚目の後輩キャラが世間に浸透してしまったからかもしれません。一方、過去にはインタビューでさまざまな役をやるようになったのは、『俳優としての欲求に忠実にやってきた結果』と答えています。真面目な人を演じた後はアウトローを演じたくなり、社会的な重いテーマの作品をやった後はバカバカしいコメディーをやりたくなるそうです。また、今でも若くてかっこいい俳優を見ると心がざわつくとも話していました。そんなところを見ると、貪欲さを持って俳優業に取り組み、現在も意欲は衰えてないことがうかがえます」(テレビ情報誌の編集者)