Q3:勉強や練習に、適量は存在するのか?
A:どのくらい勉強するかよりも、どのように勉強時間を配分するかのほうが重要だ。一気に勉強するよりも、時間を区切って2回、3回と勉強時間を分割するほうがはるかに効率がいい。
たとえば、ドイツ語の勉強のために2時間とっているなら、今日1時間勉強し、翌日に1時間勉強するほうが多くのことを覚えられる。翌日ではなく翌々日にすると、その効果はさらに高まる。
勉強時間を分割すれば、その内容に向きあい直さざるをえないので、すでに知っている知識を掘り起こして再び記憶することになる。この能動的なプロセスによって、記憶の定着が確実に改善するのだ。
Q4:自分で自分にテストする、たとえば、単語カードを使った勉強などはどのくらい役に立つのか?
A:非常に役に立つ。自分の理解を試す自己テストは、もっとも効果の高い学習テクニックの一つだ。昔ながらの単語カードはもちろん効果が期待できるし、友人、職場の同僚、クラスメイトに問題を出題してもらってもいい。
自己テストの効果を最大限に高めたいなら、次の二つを満たすとよい。一つは、複数の選択肢のなかから正解を選ぶようにすること。そしてもう一つは、答えたすぐ後に正解を確認することだ。
復習に時間を使うつもりなら、自己テストをしたほうが、記憶の定着と理解がはるかに向上する。自己テストと言っても形はさまざまある。仲間の前、または鏡の前で覚えたことを暗唱するのも自己テストの一種だ。キッチンを歩きながら自分に向かって、または同僚や友人とのランチの席で、自分が学んだことを説明することもそうだと言える。
教師はよく「誰かに教えられるようにならないと、本当に理解したことにはならない」と言う。まさにそのとおりだ。
Q5:授業でとったノートの復習は、どれくらい役に立つのか?