“時間に向き合えない人の人生は短く、不安に満ちている”
“人生は3つの時に分けられる。過去と、現在と、未来だ。これらのうちわれわれが過ごしている現在は短く、過ごすであろう未来は不確かであり、過ごしてきた過去は確かである。過去が確かであるのは、そこには運命の力が及ばず、誰の自由にもできないからだ”
(いずれも中澤務訳・光文社古典新訳文庫より)
この本では、人生は短くない、短くしているのは「自分」だと書かれています。確かな過去をしっかり振りかえって、学びを得て、今を一生懸命に生きれば、短くはないと。自分が生きられる人生は限られていますから、本を読むということは大事。歴史や物語から、他人の英知を自分のものにすることができるから。
20代30代は先が長いから悩むと思います。私もその年齢の頃は不安でした。人生の選択肢がたくさんあって、時間もあるから。
でも明日のことばかり考えず、いま地に足つけて積み重ねていくことが大事なんだと。今を大事にしないと未来は不確かなままだと、この本から教えてもらった気がします。
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