中森明菜
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 27日放送の「昭和の名曲!夏メロTOP30 70年代&80年代の青春プレイバック」(テレビ朝日・午後7時※一部地域を除く)は、1970年代、80年代に一世を風靡した昭和の夏のメロディー、略して“夏メロ”の中から、“今、聴きたいのはどの曲かアンケート結果をランキング形式で発表していく。松田聖子、中森明菜、キャンディーズ、ピンク・レディー、TUBE、美空ひばり、井上陽水&安全地帯など貴重映像続々で必見だ。同番組でランクインされるであろう中森明菜の過去の人気記事を振り返る。(「AERA dot.」2024年2月3日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 中森明菜(58)の話だ。2023年12月~24年1月にかけての活発な“動き”は、AERAdot.でも報じてきた。歌手活動のピークが昭和の中森明菜が、なぜ令和のいま、これほど話題になるのか? “令和の中森明菜ブーム”に注目する、人気音楽評論家のスージー鈴木氏に話を聞いた。

 中森明菜は常にホットだ。「活動はいつ再開するのか?」年末になれば、「NHK紅白歌合戦には出場するのか?」と話題になり、まるで恒例行事のように盛り上がり続ける。復活の兆しが見えた22年を「令和4年の中森明菜ブーム」と名付けたのは、人気音楽評論家のスージー鈴木氏だ。

 スージー鈴木氏は、「中森明菜の音楽1982-1991」(辰巳出版)を刊行したが、80年代後半の曲にこそ「中森明菜の真髄がある」と話す。

『SOLITUDE』『Fin』『LIAR』は都会的

「80年代後半に発表した『SOLITUDE』『Fin』『LIAR』などは、オリコン1位にもなったすばらしい楽曲です。

『DESIRE -情熱-』や『難破船』も80年代後半ですが、『SOLITUDE』『Fin』『LIAR』などは、都会的で本当に格好いい。これらを私は“アーバン歌謡”と呼んでいます。ここでいうアーバンとは、“都会性”、“80年代東京”と意味付けています」

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なぜ『SOLITUDE』なのか?