「涙の謝罪」には同情の声も寄せられた

「24時間テレビ」を守り続けてきた

 だが、同局内の雰囲気は世間の反応とは異なるようだ。同局の番組制作スタッフはこう明かす。

「水卜アナの謝罪は、局内ではほとんど話題にすらなっていません。昨秋に寄付金の着服問題が明るみとなり、今年の『24時間テレビ』の放送に対しては、例年以上の逆風が吹くことが想定されていました。その時点で日テレの看板アナウンサーであり、抜群の好感度を誇る水卜アナが矢面に立つことは多くの人たちの間で想定されていました」

 水卜アナといえば、長年「24時間テレビ」の総合司会を務めるだけでなく、過去には自らが前面に立ち、番組を守り続けてきた。

「2019年の『24時間駅伝』企画では、自らチャリティーランナーの1人として体を張って盛り上げました。また、21年にはコロナ禍の緊急事態宣言下で放送することに世間から疑問の声が上がりましたが、記者発表などで番組放送の意義を視聴者に訴えていました」(同)

 こうした過去の“実績”もあり、水卜アナの謝罪は局内では予想されていたことなのだろう。

「今年6月1日付の人事で、水卜アナがアナウンス部主任から管理職の『チーフスペシャリスト』に昇進した際には、『このタイミングでの昇進は“24時間テレビ対策”もあるのでは?』などといぶかる声もあったほど。抜群の好感度を誇る水卜アナを出世させて“おめでたムード”をかもし出すことで、『24時間テレビ』の寄付金の着服問題への批判を少しでも和らげようという狙いがあるのでは、とささやかれていました」(同)

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謝罪自体は「異例」ではない