先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年6月18日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
【写真】メジャー関係者が明かす「佐々木朗希より欲しい」投手がこちら
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交流戦で7勝9敗2分と負け越したロッテ。大きな痛手は佐々木朗希の戦線離脱だ。故障が多く、年間を通じてローテーションを守るのがまだ難しい。一方、佐々木朗といえば、メジャーを希望していることが報じられている。少し早いが、今オフでの動きや、球団の方針について探った。
佐々木朗は開幕から先発ローテーションで投げていたが、5月28日に上半身の疲労回復の遅れにより登録抹消。約2週間ぶりに登板した6月8日の広島戦(マツダ)で6回3安打9奪三振1失点の好投を見せ、今季5勝目をマークしたが、13日に再び上半身のコンディション不良で戦列を離れた。1軍復帰のメドは現時点で不明だという。
登板が計算できない投手はエースと呼べない
「投げる球は飛びぬけてすごいが、フィジカルはまだ発展途上です。出力に耐えられず体が悲鳴を上げてしまう。先発ローテーションで稼働している小島和哉、種市篤暉に比べると体の強さという点で見劣りする。厳しい言い方になるかもしれませんが、故障が多く登板が計算できない投手はエースとは呼べません」(スポーツ紙デスク)
高卒3年目の2022年に20歳5カ月で史上最年少の完全試合を達成。プロ野球記録の13者連続三振を樹立した。直球は常時150キロ後半を計測し、落差の鋭いフォークは140キロを超える。スライダーも切れ味が鋭く、精度が年々上がっている。NPBでこれほどの才能を持った投手はいない。大谷翔平、山本由伸(ドジャース)を超える逸材であることは間違いないだろう。
だが、プロ野球はシーズンを通したパフォーマンスで評価される。佐々木朗は入団以来4年間で規定投球回に到達したシーズンが1度もなく、2ケタ勝利もマークしていない。その原因は故障の多さだ。昨年も左脇腹肉離れで1カ月半離脱するなど、15試合登板にとどまり7勝4敗、防御率1.78。投球回数は91イニングにとどまった。