――ふたりの間には、終始和やかな雰囲気が漂う。
広瀬:「ラプラスの魔女」の撮影のときから、割とすぐに喋っていましたよね。
櫻井:うん、喋ってたね。序盤に雪山での撮影があって、バスの中で長時間ふたりで雪が止むのを待ったことがあったよね。ほぼ初めましての状態で。
広瀬:そうでした(笑)。
櫻井:そのときから、変な緊張感はなかったよね。キャンペーンもあったから、一緒にいる時間が多かったし。
広瀬:そうですね。撮影現場で私が「体を動かそう」と言って、スタッフさんにご迷惑をかけるくらい翔さんを汗だくにさせてしまったこともありました(笑)。
変わらないから心強い
櫻井:いやいや、あれは俺の問題だよ(笑)。
広瀬:私は人見知りなので、お仕事の先輩で最初からナチュラルに接することができる方はなかなかいないです。翔さんはいつも飾らないでいてくださるから、ありがたい。気持ちの良い方だなと思います。
櫻井:遡(さかのぼ)ると、最初に会ったのは「VS嵐」に「海街diary」の番宣で来てくれたときだよね。
広瀬:そうです。私が16歳くらいのときですね。
櫻井:そこから何年か空いて「ラプラス」で共演させてもらってからは、すずちゃんの印象は変わらないですね。変わらないのがすごいとも思います。
広瀬:でも、私からしたら誰よりも最初と印象が変わらないのが翔さんです。人類の中でもっとも変わらないくらい(笑)。
櫻井:今のうちに標本にしてほしいわ(笑)。
広瀬:(笑)。全く変わらないからこそ、すごく心強い。だから私も安定したテンションでいろいろなことができるんだと思います。ただ、不意に風真さんのような少し抜けているところが出てくるんです。そこがたまらなく好きです。
櫻井:自分ではわからない(笑)。
広瀬:定期的にご一緒していることもあって、お会いするとまず近況報告をしてくださるんです。その話がすごく面白いと同時に、「ああ、翔さんも同じ人間なんだな」って思います。それこそ子どもの時からテレビで観ていた方ですから。