子どもたちと馬車に乗るキャサリン妃(中央)=REX/アフロ

 さらにウィリアム皇太子とキャサリン妃は息がかかるほどに顔を寄せ、共に笑顔で話す姿が見られた。15歳で母親のダイアナさんを亡くした皇太子にとって、愛する人を再び亡くすことは耐えがたいだろう。

 一方、アメリカのカリフォルニア州に住むヘンリー王子(39)とメーガンさん(42)は式典に招待されなかった。

 これまで英王室が大きなイベントを行うとき、決まって2人は自分たちのなんらかの発表をかぶせてきた。

 たとえば、キャサリン妃の誕生日の前日に王室離脱を発表した。そのため、誕生日の計画はすべて吹き飛んでしまった。ユージェニー王女(34)の結婚式当日には、メーガンさんがアーチー王子(5)の妊娠を公にした。そのため結婚式はかすんでしまった。ロイヤルへの注目を奪う行為として批判され続けてきた。

 今回の公式誕生日にも何かをぶつけてくるのではないかと心配された中、ヘンリー王子のポロ仲間で親友のナチョ・フィゲラス氏が、当日キャサリン妃が馬車に乗り込むわずか数時間前に、自身のインスタグラムにラズベリージャムと犬用ビスケットの写真を投稿した。品物にはメーガンさんの新ブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード」の文字も見える。ラズベリージャムは、3カ月以上前にインフルエンサーらに送ったストロベリージャムのようにビン入りで、犬用ビスケットは半透明のガラスのジャーに詰められていた。

 これを機に、「アメリカン・リビエラ・オーチャード」が本格的にスタートする、とメーガンさんは意気込む。

 キッチン用品、ガーデニング用品など100を超す商品リストがあるという。だが、まだわずかしか姿を見せていない。デイリーエクスプレス(オンライン)によると、アメリカのPR専門家が「商品の発表が遅れているのは需要が多くて追いつかないから。特にナイジェリア訪問後は急激に増えている」と話す。しかし人員確保に苦労し、ネットフリックスの番組制作に進展がないなど、聞こえてくるニュースは必ずしも明るくない。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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