品川女子の「CLAIR.」が獨協で行った出張授業(撮影/おおたとしまさ)

品川女子の有志団体が男子校の獨協などで出張授業

 東京都の「品川女子学院」中等部・高等部(以下、品女)には「CLAIR.(クレア)」という有志団体がある。女性の生理についてのタブー視をなくすことで、最終的には性別を超えてお互いが尊重・理解できる社会を目指す団体だ。

 活動の一環として、男子校などへの出張授業を行っている。過去には「開成」「芝」「本郷」「攻玉社」(すべて東京都)での授業実績があり、今回、獨協での授業が実現した。

 最初の約30分間は品女生による講義。月経のメカニズムやそれにともなう心身不調への対処法を説明するだけでなく、なぜ女性の生理がこれまでタブー視されてきたのかについて、歴史的・文化的な考察がなされていることがユニークだ。

 さらに、生理で体調不良を訴えている女性に対してどう振る舞うべきかをケーススタディーするため、ロールプレイが行われた。講義で学んだことをヒントに、獨協生が即興の対応を求められる。

 終了後、獨協生たちが何かをつかめたような表情をしていたのが非常に印象的だった。女性の生理について、理屈だけでなく、実践のレベルで学べた手応えがあったのだろう。その自信がもてれば、さらに知識を得て、相手を理解しようという気持ちも強まるはずだ。

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