「やっぱり、立憲をしっかり応援している産別組合、組合員さんは多い。今回は連合内での票が大きく割れるように思う」(前出産別組合関係者) 

 連合以外に大きな票を動かすのは他の野党である。
 

維新は独自候補を模索

 維新は前回選挙で擁立した候補が予想以上に健闘し、61万票を獲得し、東京への浸透の足掛かりをつくった。「東京維新の会」幹事長の音喜多駿参院議員は、独自候補にこだわりを見せる。 「擁立に向けて選考中。鋭意努力をしているところです」 

  音喜多氏は元々は都民ファースト創設メンバーの一人。その後、小池氏を批判して離党した。それでも、蓮舫氏に傾くことはないという。「共産党と組んでいる人達と一緒にやるのは難しい。小池さんの方がベターだということになる」 

 れいわ新撰組は? 前回、挑戦した山本太郎代表はどんな選択をするのか。 

 6月2日に東京・新宿で行った街頭演説で、都知事選についてこう語った。 

「現在の東京都知事、私はあまり評価していません。(都知事は)困っている人に対して冷たい」

「れいわ新撰組として、あるいは山本太郎として、誰かを応援するってことを決めていません。政策がよくわからないから」

 態度を決めかねている組織が多いなか、小池氏の出馬表明はいつなのか。表明を機に蓮舫氏を推す応援団の輪郭も見えてくることだろう。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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