東佐古滝大さん(右)と東佐古智美さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年6月10日号では、「鹿とサウナ」のオーナー・東佐古滝大さん、Hajimari inteeのチームリーダー・東佐古智美さんについて取り上げました。

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夫30歳、妻32歳で結婚。第1子を妊娠中。

【出会いは?】会社の同僚として、事業部は別だったが社内の飲み会で話す機会があり、意気投合した。

【結婚までの道のりは?】交際を始めたときから、結婚すると決めていた夫が、付き合って2年の記念日にプロポーズした。

【家事や家計の分担は?】掃除と食器洗いは主に夫、料理と洗濯は主に妻が担う。家計は折半で、支払いの都度それぞれがデジタル家計簿に入力し、月に1度精算する。

夫 東佐古滝大[32]鹿とサウナ オーナー

とうさこ・りょうた◆1992年、山口県生まれ。京都学園大学(現・京都先端科学大学)卒業後、ITプロパートナーズ(現Hajimari)などを経て、2024年4月に起業、同6月に温浴施設「鹿とサウナ」を茨城県鹿嶋市にオープン

 いつかは独立起業したいことは結婚前から伝えてはいたものの、いざそれが現実になったときに受け入れてもらえるかどうかには不安がありました。でも、「本気でやるなら、私も応援するよ」と、縁もゆかりもない鹿嶋までついてきてくれた。この人と結婚して本当によかった、期待以上の結果を出さなければと身の引き締まる思いがしました。

 彼女は常に強い責任感を持って、自分の仕事に真摯に向き合っています。僕が自分のビジネスについて相談したり意見を求めたりするときも、自分のことのように真剣に考えて客観的な意見をくれる、公私両面で僕を支えてくれる大切なパートナーです。きっと職場でも頼りになる存在なのだろうけれど、僕の前でだけは甘える姿を見せてくれるところも愛おしいのです。

 鹿嶋に来てからは、ドライブしながら話す時間が、夫婦の大切なコミュニケーションの時間になりました。将来はスポーツに夢中になっている僕らの子どもを、夫婦一緒に応援するのが夢です。

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