人間関係を続けていくうえで、相手が何で喜ぶかを考えることはもちろん大切なことだとは思いますし、恋愛関係においてはこれをきちんと考えている人は結構いると思います。ただ、実際長く一緒にいようと思う場合は、何で傷つくかを理解することはそれ以上に大切だと私は考えています。そしてそれは、日頃よく相手の話を聞いていれば分かるはずです。

 妻が一番傷つくことをする夫って、妻のことを何も知らないか、傷ついてもいいと思っているか、どっちかだと思われて仕方がないと思うのです。もちろん、逆の場合もそうです。

2回くらい結婚したって自然では?

――今、日本では3組に1組の夫婦が離婚しています。なぜ離婚はこれほど一般的になったのでしょうか?

 単純に、世の中がそれを許容するようになったというのが大きいのではないでしょうか。かつて社会は中年女性の居場所を、家庭や、仕事場における“お局様”の枠など、とても狭く限定していました。

 そのような社会では、よほど特殊な才能や経済的な幸運がない限り、一緒にいるのが楽しくなくなった相手とは別れるっていう自然の摂理に従うことは難しかった。でも今は、家庭があろうとなかろうと、社会で活躍して輝いている40代50代女性はたくさんいますよね。

 自由恋愛を楽しむのは若い人の特権、なんていう世間的な思い込みも終わりつつあります。高齢者施設で恋愛が活発だというのはよく言われますし、少し前に話題になったNetflixの恋愛リアリティショー「あいの里」も、参加者は35歳以上の男女でした。

 人生100年時代の今、寿命が長くなると結婚生活も長くなるわけで、人によっては2回くらい結婚したって自然な感じはしますね。実際、周りを見ていると、離婚をポジティブな選択肢として捉えている女の人は多い気がします。「子どもが高校を卒業したら考えてもいいなー」とか。

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2ヵ月で離婚した友人の、謎の名言