坂井泉水さん音楽葬。スタジオをイメージした「偲ぶ会」の祭壇。柔らかな微笑みを浮かべる坂井泉水さんの遺影はたくさんの花に囲まれていた=2007年6月26日 東京都港区の青山葬儀所

 「当時高校生で音楽に目覚めつつあったころ、ちょうど出会った曲でした。他にも好きな曲はたくさんありますが、一切のムダを削ぎ落としたかのような曲と歌詞、爽やかさと切なさに、これぞZARDと言わんばかりのエッセンスが詰め込まれた唯一無二の楽曲だと思います」(40代・男性)

「人生で一番聞いている曲です。発売当時は受験勉強の合間に聴いていました。女性誰しもが抱くであろう素直な感情をわかりやすい言葉で表してくれた歌詞と織田哲郎さんの書くZARDらしい優しいメロディにとけ込む坂井さんの透明感抜群の歌声。聴くたびに暖かい気持ちにさせてくれる傑作だと思います」(40代・男性)

「中学生の頃、ZARD初のベストアルバムを買って聴いたのが最初でした。当時はただ“すごく良い曲”というざっくりした印象でしたが、それから20年以上聴き続けてると“素朴で安心”まるで渇いた身体に水が染み渡るようなイメージで、この曲を聴いていると気持ちが穏やかになるのが良いですね」(30代・男性)

「ZARDさんの歌はみんな好きで1番なんて決められないけど、この歌を歌っていると歌詞の情景が浮かんで坂井さんの姿がそこに見えるような気がして……」(70代・女性)
 

 亡くなって17年がたっても、歌詞の中と私たちの思い出の中には、たしかに坂井泉水さんがいる。

(AERA dot.編集部・太田裕子)

前編はこちら>>>【ZARD好きな曲ランキング】「歌詞のような恋をしていた」一瞬であの頃に戻れる名曲10~6位は?

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