橋本治の『いつまでも若いと思うなよ』は、いわば老人入門の書だ。雑誌に連載されていたときのタイトルは「年を取る」だった。昭和23年に東京に生まれ、若い頃から多彩な執筆活動を行ってきた橋本がいかに「老い」と向きあってきたのか、自身の体験をもとに子細に綴ってある。 イラストレーターになりたいという10代の頃の夢を20歳過ぎでかなえてしまった橋本は、絵の実力がないことを自覚していたから困惑した。そこ…
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橋本治の『いつまでも若いと思うなよ』は、いわば老人入門の書だ。雑誌に連載されていたときのタイトルは「年を取る」だった。昭和23年に東京に生まれ、若い頃から多彩な執筆活動を行ってきた橋本がいかに「老い」と向きあってきたのか、自身の体験をもとに子細に綴ってある。 イラストレーターになりたいという10代の頃の夢を20歳過ぎでかなえてしまった橋本は、絵の実力がないことを自覚していたから困惑した。そこ…
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