Mさんのお金で旅行し、1年後には野崎さんと結婚

 Mさんから受け取ったカネの使い道は、
「海外旅行と国内旅行、そしてブランド品に使いました」
 と語った。

 検察の冒頭陳述によると、須藤被告はMさんから16年1月に1100万円余りをだまし取った後、同年6月からの韓国旅行や、同年12月から17年1月にかけてのフランス旅行の代金を支払っていた。

 須藤被告が和歌山県の資産家、野崎さんと結婚したのは18年2月。野崎さんの自伝には、須藤被告が「羽田空港で転んだ私を優しく助けてくれた」のが出会いで、「ファッションモデルとして海外も飛び回っている」とも記されていた。

 須藤被告が殺人罪などに問われている野崎さんの事件の裁判は、まだ始まるめどがたっていない。須藤被告がどんな主張をするのかも現時点では不明だ。

(AERA dot.編集部・今西憲之)

〈おことわり〉
須藤被告は詐欺事件の当時は未成年でしたが、殺人という重大事件の被告となっていることなどを考慮し、実名で報じました。

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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