その後も、須藤被告はMさんから「お手当」と「小遣い」を受け取り続けた。
 1100万円余りを詐取したとされることについては、「ダメ元」だったと言う。

「SNSで募ったモデルさんと美容学校のコンテストでトラブルになったのは事実。ただ、Mに1100万円をダメ元で頼んだのは、2万5000円ほど私が弁償して、トラブル解決後でした」
「Mは私が未成年で、巨乳であることを気に入っていた。けど、成人式が近くなりエッチもできそうにないし、切られるだろうと思い始めていた。Mは成人する前の私の体を狙うようなメールも送って来ていた。そのころもカラオケで会っていたが、じゃれあいながら『もうちょっとでやれる』『今日はこのくらい』とちょっとずつ触らせて、1100万円出せばやれるんじゃないかと思わせようと、ボーダーラインを作っていた」

 1100万円余りが入金されたことについては、
「男の人は、性欲がからむとバカになるというか、IQというか低くなる。Mの好みはわかっていたので、カネを払わせる自信はあった」
 と言った。

「キャバクラは嘘ありきの世界」

 そして、詐欺ではないと主張する理由についてはこう主張した。

「キャバ嬢と遊ぶにはカネがかかる。Mは銀行勤めから退職し、何億円もあるとかいう資産家らしいので1000万円くらいもらっても大丈夫と思った。銀行勤めでお金のことに詳しいので私が嘘言っていたことはわかっていたはず。それに嘘を言ってお金をもらったのは事実ですが、留学もカットモデルも、現実にはあった話。それをふくらませているだけ。キャバクラは嘘ありきの世界で、Mもわかっている」

 資産家からは、お金をだましとってもいいというような理屈に聞こえる。

 Mさんへの弁済の意思を聞かれると、
「逮捕され拘置所とかいるときは、ちょっとくらいならと考えた。けど、Mは法廷で嘘ばかりいうので、そういう気持ちになれない」
 と述べた後、裁判所に訴えるようにこう話した。

「(だまし取ったとされる)お金は体を触る対価と(Mさんの家族などへの)口止め料です。私が詐欺師と言われるなら、Mは嫌がる私にお金を渡して体を触る性犯罪者。Mは全面的に私の言い分を信じて騙しとられたのではない」

暮らしとモノ班 for promotion
なかなか始められない”英語”学習。まずは形から入るのもアリ!?
次のページ
海外旅行やブランド品で使った