平泉成(ひらいずみ・せい、左):1944年、愛知県生まれ。66年、「酔いどれ博士」で映画デビュー。以降、映画、テレビドラマ、ナレーターと幅広く活躍/佐野晶哉(さの・まさや):2002年、兵庫県生まれ。19年、Aぇ! groupのメンバーとして活動開始。22年、「20歳のソウル」で映画デビュー(写真:品田裕美)
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 平泉成の初となる主演映画「明日を綴る写真館」で相手役を務めるのは、Aぇ! groupのメンバーとして活躍する佐野晶哉さん。年の差58歳の二人の共鳴とは。AERA 2024年6月3日号より。

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――映画「20歳のソウル」以来、約2年ぶりの共演。6月7日公開の「明日を綴る写真館」では、年齢も考え方も大きく違うが人生の“想い残し”を抱えたカメラマン同士、鮫島(平泉成)と太一(佐野晶哉)を演じた。

平泉:秋山純監督から電話で「成さん、映画の主役をやらない?」と言われて台本を読ませてもらいました。渇いた喉に冷たい水が沁み込んでいくような、さわやかな風の流れを感じるような、とても居心地のいい気持ちになる内容でした。物語はとくに大きな事件が起きるわけでもなく、大上段からテーマを押し付けるようなことも決してありません。ですが、読みながら胸がキュンと躍らされ、すぐに監督に「よろしくお願いします」とお返ししました。

 台本とこれまでの自分を突き合わせ、どう投影できるかが僕の悩みどころでしたが、途中からは「自分を素直に出せば、きっとお客様にもたくさん感じてもらえることだ!」と思い、芝居に集中することができました。この映画の見どころを挙げるとしたら「全部」ですかね。ずるい言い方ですが(笑)。

歴史の長さに震えた

佐野:僕も全部が見どころだと思います。記念すべき成さんの初主演映画ということで出演を決めた大ベテランの方たちが集まっているので、現場は常に愛に溢れていました。大ベテランの佐藤浩市さんも出ていますが、浩市さんが僕ぐらいの年齢の時に成さんと出会ったという話を聞き、歴史の長さに震えました。観てくださる方にもたくさんの愛が伝わると思っています。太一が抱えている悩みも鮫島さんの不器用さも、人からしたら大きな悩みではなく、誰しもが抱えているようなもの。だからこそ全世代の人が共感できる作品だと感じています。

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