周囲への細かな気遣いもできるようだ。「上田と女が吠える夜」(2022年1月6日放送)では、タレントの清水あいりが上田について、収録中は出演者に目線を送るなど気を配り、正月にはスタッフ、出演者の全員にお年玉を配っていたと称賛していた。こうしたエピソードからも優しさが垣間見え、それも人気の要因となっているのかもしれない。

■イジりすぎて批判されたことも

 ただ、ゲストをイジり倒すMCスタイルは物議を醸すこともある。

 例えば、昨年12月11日放送の「Going! Sports&News」にサッカー日本代表の久保建英が出演したときのこと。久保が「温泉がすごい好き」と言うと、上田は「意外とオッサンですね」と返し、代表チームではゲームで負けた人がみんなの食後のコーヒーをとってくるという話になると、「そういうのは俺、後輩がやるべきだと思うけどね!」とツッコんだ。これに対してネット上で批判の声が上がったのだ。

「このときは、SNS上で『上田晋也の久保選手への対応全てがイラッときてしまった。リスペクト足りなくない?』『久保選手への態度が敬意に欠ける感じですごい不快だった』など、批判の声が目立っていました。こうした何げない会話でも強引に笑いを取っていくやり方も上田さんの持ち味ではあるのですが、やりすぎると、視聴者が嫌悪感を抱いてしまうこともあるようです」(同)

 ただ、それでも起用が続くのは、前述したように、上田の人柄が認知されているからなのだろう。放送作家は言う。

「上田さんには愛すべき部分が多いんですよね。今も相方の有田哲平さんとお互いの誕生日にプレゼント交換をしているとバラエティー番組で明かしていました。50歳の誕生日には有田さんから『ニンテンドースイッチ』をもらったらしいのですが、コロナ禍で当時は入手が難しかったこともあり、すごくうれしかったそうです。確かに、ゲストをイジりすぎて不快に感じる人もいるかもしれませんが、コンビ仲の良さは見ていて心温まりますし、今後も好感度が下がることはないと思います」

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自分がイジられてもリアクションが秀逸