松本直樹さん(右)と松本めぐみさん(撮影/写真映像部・上田泰世)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年5月27日号では、松本興産代表取締役の松本直樹さんとStar Compass代表取締役で松本興産取締役の松本めぐみさん夫婦について取り上げました。

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2012年、夫40歳、妻28歳で結婚。現在、長男(9歳)、長女(5歳)、次男(3歳)と5人暮らし。

【出会いは?】結婚相談所のクリスマスパーティー。

【結婚までの道のりは?】出会いから3カ月後に2人きりで会う。妻は、夫が仕事の話を熱く語りながらコーラをグビグビ飲む姿を見て飾らなくていいと思い、夫は妻の心地よい会話のテンポや的を射たリアクションに好感を抱く。出会いから半年後に結婚。

【家事や家計の分担は?】料理は妻が担当し、定期的に料理代行サービスも利用する。洗濯は毎晩夫が行い、掃除はときどき掃除業者に頼む。財布は別々。

夫 松本直樹[52]松本興産 代表取締役

まつもと・なおき◆1971年、埼玉県生まれ。東京電機大学卒業後、自動車関連の専門商社に3年、シチズンに2年勤務。97年に父親が創業した松本興産に入社し、2007年から現職。家電・通信関連部品から自動車部品の製造にシフトし、12年タイにMKKタイランドを、17年にM&AでMKK神川を設立

 もし妻が自社の立て直しを一緒にやってくれなかったら、社内はどんよりと暗いまま、どこにでもあるような中小企業だったと思います。

 35歳で父から会社を受け継ぎ、受注が減っていた通信・家電関係から、伸びしろがある自動車部品の製造にシフトしました。狙い通り売り上げを伸ばすことができ、海外進出も果たしましたが、私のやり方を気に食わない幹部社員がいました。いくら話し合っても理解を得られず、結果、幹部が5人同時に退職。その影響で辞める社員が続出し、会社の戦力は70%減に。残った社員と一緒に生産と納期を守り抜き、倒産の危機は免れたものの、社内の雰囲気はなかなか改善しませんでした。

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