半導体をめぐる情勢がこれを象徴しています。台湾のTSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出を筆頭に、台湾や韓国の企業の多くが今、日本での投資を活発化させようとしています。日本政府も、投資の呼び水にと巨額の補助金を出しています。この動きは不可逆的で、今後は日本が再び東アジアの「ハブ」になり、世界の需要を吸収していくと私は見ています。
ハイテク分野の動きはこれからです。未来を考えると、「日本は、こんなにいいのか」と思えて仕方がありません。だからこそ日本株は上がっていきます。早ければ5年後、遅くとも10年以内に日経平均は「10万円」になるでしょう。
(編集部・首藤由之)
※AERA 2024年5月20日号