天皇ご一家は7日、栃木県の御料牧場での静養を終えて帰京された。公務のために日々、忙しい皇族方。家族と過ごす貴重な時間に見えた「日常」の様子を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2023年11月26日に掲載された記事の再配信です。肩書や年齢等は当時のもの)。
【写真】家族への愛があふれる…雅子さま直筆のクリスマスカードはこちら
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イルミネーションが、街を幻想的に照らす季節になった。コロナ禍以前、天皇陛下と雅子さま、そして長女の愛子さまが、都内にあるクリスマスのイルミネーションなどを「お忍び」で見学するのは、ご一家の昔からの恒例行事だった。街に賑わいと華やぎが戻ってきた今冬、ご一家の姿を見ることができるだろうか。
日が落ちた東京・恵比寿ガーデンプレイス。赤いコートを着た愛子さまが、当時皇太子だった天皇陛下と雅子さまと手をにぎって歩いてきた。
2007年12月21日の午後6時過ぎ。3人が「お忍び」で訪れたのは、クリスマスのイルミネーション。皇太子さまと雅子さまはそれぞれ愛用のカメラを取り出し、フランスの高級クリスタルガラスブランド「バカラ」のシャンデリアを写真に収めていた。
愛子さまは前日、学習院幼稚園の終業式を終えて冬休みに入ったばかり。道行く人たちからの視線が恥ずかしかったのか、「パパ」のコートの裾をつかみ、そっと後ろに隠れる場面もあった。
数日前には雅子さまが、青山でクリスマスの飾りやキャンドル、シャンパングラスなどの買い物を笑顔で楽しむ姿も見られた。自宅では愛子さまも一緒に、クリスマスの飾りつけをしたのだという。
翌年は愛子さまが発熱したこともあり、「お忍び」は中止に。しかし、クリスマスや年末の季節のイルミネーションの見学は、ご一家の恒例イベントとなった。