鈴木美紗乃さん(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)
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鈴木美紗乃さん(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)
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(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)
(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

 日一日と寒くなってきたが、そんなときこそアイドルだ。先ごろハロウィンが終わったばかりだが、次はクリスマス、さらにその次はカウントダウンや正月、さらにバレンタイン……と、アイドルイベントの場は常に“ハレ”であるといっていい。
 2013年10月1日にオープンしたアキバエリア最大級のシアター「AKIBAカルチャーズ劇場」も365日公演を行なっているということで、それぞれの季節イベントで盛り上がる。「ファンとの距離が近いアットホームさ」が売りの劇場の支配人である鈴木美紗乃さんに、今回はアイドルファンとしての経歴も振り返っていただいた。

<第3回 アイドルが好きだから、アイドルを裏で支える仕事をしたかったんです>

――鈴木さんが最初にファンになったアイドルは?

鈴木 リアルタイムではSPEEDやモーニング娘。さんが好きだったんですけど、本当にハマったのはおニャン子クラブです。

――前回、「時代をさかのぼって夢中になった」とうかがいました。

鈴木 はい(インタビューの第2回参照)。それで、私がおニャン子を知った少し後に、秋葉原を拠点にした新しいアイドル・グループのメンバーを募集するポスターが渋谷の駅などに貼られたんです。しかもプロデューサーが秋元康さんで……

――AKB48誕生に向けて動いていた時期ですね。

鈴木 すぐに「(AKBが)結成されたら見なきゃ」と思って。AKBは当初から劇場で見ていました。そこから秋葉原に通うようになって、石丸電気さんでやっていたPerfumeさんやももいろクローバーさんのイベントなどをよく見ていました。

――Perfumeはどのあたりまで追っていましたか?

鈴木 《チョコレイト・ディスコ》(2007年)までぐらいですかね。一番最初から応援していたわけじゃないんですけど、ちょうど大きくなっていくところを見れたという感じですね。

――ももクロが、まさかここまで売れると想像できましたか?

鈴木 売れると思いましたよ! 現場に来ていたファンは皆(将来、ももクロが)売れるって信じていたと思います。横浜アリーナの横にあるサンフォニックスホールという小さなところで、ももクロが対バンに出たことがあるんですよ(2009年4月)。純粋なももクロのお客さんは20人ぐらいだったかな、でも百田(夏菜子)さんが「いつか横浜アリーナ行くぞー」と言って、玉井詩織ちゃんも「紅白めざすぞー」と言ってて、当時のももクロの規模で考えたら無謀な話だと思うんですけど、すごい説得力があって、その場にいたファンのひとたちは皆「ももクロなら目標を叶えるんじゃないか」って思ったんじゃないでしょうか。見る人が見たら、ほかのアイドル・グループとは違うと感じられたはずです。

――そんな鈴木さんが、テレビのお仕事についたきっかけは?

鈴木 一番最初は大学生の時、テレビ東京のハロプロさんの番組の制作会社でAD(アシスタント・ディレクター)をしました。その会社ではアイドル以外にも色々なバラエティ番組もやっていたのですが、私はアイドルだけに関わりたかった。それで、つくばテレビに入りました。アイドルが好きだから、アイドルを裏で支える仕事をしたかったんです。ただ、最初は葛藤もあって、あえて歌のユニットの番組は避けてグラビアやバラエティの担当をさせていただいてました。“歌のアイドル”の番組やライヴに携わり始めたのはその2、3年後ですね。自分が好きな“歌のアイドル”に真っ向から向き合おう、自分も彼女達に何か貢献がしたいと思うようになりました。

――そのような経験がこの劇場や「新人公演」などの企画に生かされているんですね?

鈴木 そうですね。もともと新人のアイドル達が売れて大きくなっていくのを見るのが好きだというのもあって、新人公演はやっていてすごく楽しいです。ただの新人の賞レースではなく、しっかりと公演を見てもらい、それでお客様に判断していただくというところが良いなと思っております。今年は2回目の開催だったのですが、1回目に優勝したアイドルネッサンスさんがこの1年でさらに活躍して大きくなって、プレゼンターとして帰って来てくれた姿にはグッと来るものがありました。
 これからもカルチャーズ劇場から羽ばたいていくアイドルが沢山増えたらなと思っています。新しいユニットが大きくなる手伝いが出来る場でありたいですね。新人公演に限らず、どんどん発信していきたいなと思っています。 [次回11/30(月)更新予定]

■AKIBAカルチャーズ劇場オフィシャルサイト
http://akibalive.jp/
■AKIBAカルチャーズ劇場オフィシャルツイッター
https://twitter.com/AkibaCultures?ref_src=twsrc%5Etfw