横浜市の「こどもの国」に来られた上皇ご夫妻(当時は天皇皇后両陛下)や雅子さま、天皇陛下、秋篠宮さま、秋篠宮家の長女・小室眞子さんら皇室ご一家が遊園地の電車に乗っているところを写真におさめた。
「もともとは、バスケットボールをしている息子を撮りたくて買ったカメラでした。そのカメラで皇室を追いかけるようになりました」
村上さんには夫との間に2人の子供がいて、雅子さまと天皇陛下がご結婚された1993年、ちょうど長男が生まれた。
「雅子さまファンなので、うちの子の名前には雅子さまの『雅』の1文字をいただいてつけました」
今年1月1日の新年祝賀の日は始発電車に乗って、皇居の半蔵門へ行き、雅子さまを待った。
「当時、愛子さまは成年になっていないので、まだティアラがなかったです。また、例年は新年祝賀の日には女性皇族の方はみなさまがティアラをつけていますが、今年はコロナを考慮し、つけていませんでした」
雅子さまもティアラをつけていなかった。
「結局、早朝から待ってもティアラは撮れずじまい。コロナになって、半蔵門前に並ぶところも規制されてしまい、最前列が4人から2人になりました。1月1日は始発電車で行っても最前列は取れず、2列目の場所だったため、写真自体もうまく撮れませんでした」
そこで、2月23日の天皇誕生日は始発電車の前に出発した。
「主人に車で送ってもらい、横浜の自宅を午前3時に出て、午前3時半過ぎに半蔵門に着きました。誰もいなかったですね。そこからずっと寒さに震えながら待っていました。天皇皇后両陛下がお揃いで皇居に入られたのは午前10時過ぎでした。この日は最前列が取れたので、とてもいい写真が撮れました」
村上さんは仕事をしているので、平日はなかなか、皇族の写真を撮るチャンスがない。
「今年のご養蚕、何度かありましたが、6月2日は私の仕事がちょうどお休みで行けました。雅子さまはワゴン車に乗って来られました。明るい表情が印象的でしたね。仕事のない日は行っていますし、今後も撮り続けたい」