一方で努力家な一面も。「ミルクボーイの火曜日やないか!」(ABCラジオ、6月28日放送)では、ボディービルダーでもあるミルクボーイの駒場孝が、今のゆりやんの肉体改造について、「めちゃくちゃキレイな増量」と解説していた。劇場でゆりやんから直接、「お菓子やジャンクフードで増量しているわけではなく、クリーンな食事で増やしている」と説明を受けたそうで、駒場は「カロリーが少ないもので増やすってめちゃくちゃ難しい。めっちゃ食べなあかんから。めっちゃ頑張っての増量」と絶賛していた。
アメリカでも笑いを取った才能
「ゆりやんは関西大学を卒業したインテリ芸人なんです。アメリカのオーディション番組では、『友達になろう』と言う男性審査員に自分が宿泊するホテルの部屋番号を教えるジョークを披露するなど、英語でボケ倒して笑いを取るほど。頭のいい人は現状に満足せず変化を求めますし、そうした賢さや努力家なところがあるからこそ、今の時代に敬遠されそうな種類の笑いも、ゆりやんの場合は支持されるのです」(同)
お笑い評論家のラリー遠田氏は、ゆりやんレトリィバァについてこう評価する。
「彼女の芸人としての強みは、独創的なネタを次々に生み出す発想力と、それを自信満々にやり切る意思の強さです。お笑いというのは格闘技にも似ていて、心が折れたら負け、というところがあります。自分のネタに少しでも不安があれば、見る側がそれを感じて笑えなくなってしまう。しかし、ゆりやんさんはどんなネタでも100%の力で堂々とやり切り、一歩も引こうとしない。だからこそ、見る側もそれに圧倒されて力ずくで笑わされてしまうのです。面白い芸人は世の中にたくさんいますが、この種の揺るぎない“強さ”を持っている人はそれほど多くない。彼女は、気持ちの強さだけならすでにワールドクラスの芸人です」
これからも、ゆりやんにしかできない“攻めた笑い”を見せてくれることだろう。(丸山ひろし)