今年の“ドラフトの目玉”と評される明治大・宗山塁

 高校、大学、社会人、独立リーグ、全てのカテゴリーで公式戦が頻繁に行われる時期となり、ドラフト候補となる選手も連日アピールを見せている。その中で今年の目玉と見られているのが投手では金丸夢斗(関西大)、野手では宗山塁(明治大・遊撃手)の大学生2人だろう。

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 金丸はこの春も初戦で京都大に敗れてリーグ戦の連勝は18でストップしたものの失点は味方のエラーによるもので、ここまで3試合に登板して防御率0.00、与四球も0と圧倒的な投球を見せている。一方の宗山はオープン戦で死球を受けて右肩甲骨を骨折した影響からか打率は1割台と低迷しているが、ショートの守備ではさすがのプレーを連発。高い評価は変わることはなさそうだ。そんな2人をより必要とする球団はどこになるのだろうか。今シーズンのここまでの戦いぶりや、チーム編成から探ってみたいと思う。

 まず金丸は左の先発候補ということで多くの球団の補強ポイントに当てはまりそうだが、中でも必要性が高そうなのがDeNA、ヤクルト中日のセ・リーグ3球団だ。DeNAは昨年オフにエースの今永昇太とバウアーが退団。ジャクソンとケイの新外国人2人もここまでは不安定な投球が目立ち、3年目の小園健太もまだまだ力不足という印象が否めない。今年で東克樹が29歳、大貫晋一が30歳と左右の柱の2人も中堅、ベテランに差し掛かっていることを考えても先発投手の補強は必要不可欠である。野手は牧秀悟、度会隆輝という若い柱が確立されつつあるだけに、まずはナンバーワン投手の金丸に向かうというのが王道と言えそうだ。

 ヤクルトも慢性的な投手不足が大きな課題となっている。過去10年のうち、実に9年で投手を1位で指名しているが、現在先発ローテーションに加わっているのは2年目の吉村貢司郎だけ。左の先発投手という意味でも大ベテランの石川雅規を除くと高橋奎二しかいない。ここから大きく化けそうな若手も少ないだけに、即戦力となるサウスポーは喉から手が出るほど欲しいのではないだろうか。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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