メ―ガンさんは、ヘンリー王子と全く別の動き

2024年2月16日、カナダで開催されたインビクタス・ゲームに出席したヘンリー王子とメ―ガンさん(ロイター/アフロ)

 一方、アメリカ在住のヘンリー王子(39)は、5月8日のインヴィクタス・ゲーム創立10周年記念礼拝のための渡英を「安全が確保されない」としてキャンセルする見込みだった。インヴィクタス・ゲームは、負傷した軍人や退役軍人たちによる国際的なスポーツ大会であり、ヘンリー王子自らが立ち上げた思い入れのあるイベントにも関わらず、だ。

 なぜ「安全が確保されない」のか。ヘンリー王子は、2020年3月の王室離脱後、イギリス滞在中に警護を受けることができなくなっていた。この政府の決定を不服とし、裁判所に申し立てをしていたが、今年2月28日、英高等法院が政府決定に違法性はないと判断を下しているからだ。ヘンリー王子側は控訴する意向だが、「税金をあてにしないで、自前で警備員を雇えば」ともささやかれ、記念礼拝では前もって収録したビデオメッセージを流すとしていた。しかし、それでは設立者の一人として、さすがにまずいと思ったのだろうか。4月28日になって出席を正式発表している。

 メ―ガンさん(42)は、そんなヘンリー王子とは全く別の動きを見せている。今年2月、新ブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード」を立ち上げ、最初の製品としてビン詰めのイチゴジャム50個をインフルエンサーや友人に贈ったのだ。受け取った人たちの何人かは「私の生活が甘くなります」「私はこれを誰にもあげないわ」などユーモアに包んで写真と共にインスタグラムなどに掲載。宣伝効果はまずまず、といったところだが、思わぬところに影響が出た。

 チャールズ国王(75)が約40年前から取り組む私邸ハイグローブ製のオーガニックジャムの売れ行きがメーガンさんのジャム発売を機に急激に上がり、ついに完売したという。メーガンさんのジャムの製法が明らかにされていない今、チャールズ国王のジャムの方が「なにかと安心できる」「売り上げがチャリティ財団に寄付されるのが良い」との声が上がっている。

 デイリーエクスプレス(オンライン)が、同ブランドでは、以前より面接活動をしてCEOを探しているものの「苦戦している」と伝えるなど、順風満帆ではなさそうだが、1年以内に1億円以上の収益を上げると太鼓判を押すアメリカのPR専門家のコメントもあり、今度も目が離せない。

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メディアビジネスに力を入れるメ―ガンさん