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写真はイメージです(Getty Images)

 昨今、理工系学部を中心に「女子枠」を設置する動きが広がっている大学入試。実際、各大学にどれほどの女子学生が在籍しているのだろうか。「受験偏差値だけに頼らない大学評価」をコンセプトに、編集部の調査・収集データに基づき作成した『大学ランキング2025』(朝日新聞出版)では、「女子学生ランキング」として全学部の女子学生総数、比率と学部別の比率を掲載している。今回、その一部を紹介する。

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2026年度入試から京都大が「女子枠」設置

 2024年3月21日、京都大が26年度入試から理学部と工学部の「特色入試」(総合型選抜および学校推薦型選抜)に女性募集枠を新たに設けると発表した。公式サイトでは「本学が世界と伍する大学として活躍するためにも、ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、多様な視点を取り入れることは望ましい教育環境の構築のため不可欠」であると述べている。

 確かに、23年度学部全体の女子学生の割合が22.4%であるのに対し、理学部が7.9%、工学部が10.1%と、文学部の41.0%や医学部(医学科のみ)の18.8%と比較しても著しく女子学生比率が低い。22年に文部科学省が女子学生の理工系分野の選択を促進する取り組みを打ち出して以降、「女子枠」導入の動きが活発化している。

 25年度入試では、神戸大システム情報学部、千葉大情報・データサイエンス学部などが新たに女子枠を設置。名古屋大では既に女子枠がある電気電子情報工学科とエネルギー理工学科に加え、化学生命工学科と機械・航空宇宙工学科にも拡大し、「女子学生比率20%」の達成を目指す。

全学部の女子学生ランキング

 全学部の女子学生総数のランキングは次の通り(カッコ内は女子学生の比率)。

1位:日本大/20,815人(31.5%)
2位:早稲田大/14,795人(39.1%)
3位:立命館大/13,136人(38.5%)
4位:関西学院大/12,247人(50.4%)
5位:関西大/11,609人(41.9%)

全学部の女子学生ランキング1~10位
全学部の女子学生ランキング11~20位
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