AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年4月22日号では、デザイナー・イラストレーターとして夫婦でユニットを組む北川剛之さんと豊島愛さん夫婦について取り上げました。
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夫38歳、妻39歳で結婚、2人暮らし。
【出会いは?】大学に通うかたわら学んでいたデザイン学校夜間部の同級生。
【結婚までの道のりは?】交際期間は18年。約10年の同棲期間を経て結婚。
【家事や家計の分担は?】食事作りは基本的に週替わりの担当制。洗濯は各々。掃除はお互いが気づいたときにしていて、床はルンバが担当。生活費は折半し、自分が欲しいものは各々のお財布から。
夫 北川剛之[49]キットデザイン株式会社 代表取締役/デザイナー・イラストレーター
きたがわ・たけし◆1975年、大阪府生まれ。97年、追手門学院大学、大阪デザイナー専門学校卒業。フリーランスでイラストレーターとして活動後、愛さんとユニットを組み、同時にデザインの仕事も開始する。2013年、キットデザイン株式会社を設立。業務は経営の他にグラフィックデザイン全般の制作
妻は裏表がほとんどなくて、この人は何を考えているのかわからないみたいなことがありません。そういう意味では、喜怒哀楽がダイレクトに伝わって付き合いやすい。それが悪い方向に出て、どうしたらいいのかなという時もありましたが、それを何回も繰り返しているうちに、こういう時はこうすればいいっていうのが分かってきて年々お互いの関係が穏やかになっています。
一緒に暮らして仕事もしていますから、そこで険悪になるとプライベートにも響きます。そうならないために仕事部屋を別にしたことが良かったと思います。一緒の空間にいるけれども常に一定の距離感があるので、お互いに干渉しなくなりました。そもそも仕事以外でケンカすることがないので、それがなくなっただけで険悪になることはだいぶ減りましたね。
今までお互いに仕事、仕事という感じでした。今後は少しペースを落として、お互いが楽しめるようなものを2人で見つけていければいいですね。