明日14日も北海道から九州にかけて晴れて、お花見日和となるでしょう。ただ、季節外れの暑さと午後は一部で天気の急変に注意が必要です。まだ暑さに慣れていない時期ですので、熱中症にご注意ください。
季節外れの暑さ 熱中症に注意
明日14日も、本州付近に中心を持つ高気圧に広く覆われるでしょう。そのため北海道から九州の広い範囲で晴れてお出かけや洗濯日和となる見込みです。
気温は今日13日以上に高くなる所もあり、季節外れの暑さが続くでしょう。最高気温は那覇26℃、鹿児島25℃、福岡27℃の予想です。九州では25℃以上の所が多く、大分県日田市は29℃と真夏日(最高気温30℃以上)に迫る暑さでしょう。
広島や高知は24℃、大阪25℃、名古屋と東京26℃と中国地方から関東にかけては25℃前後の所が多く、昼間は半袖でも過ごせるくらいでしょう。金沢22℃、新潟19℃と今日と同じかやや低くなりますが、それでも5月並みと過ごしやすい陽気となりそうです。
仙台は23℃と東北は平年を10℃以上、上回る所もあり、盛岡や山形は25℃と夏日(最高気温25度以上)の予想です。札幌は20℃と今日と同じくらいですが、道北や道東では今日より5℃以上低い所があり、気温の変化が大きくなりそうです。
多くの所で季節を1~2か月ほど進めたような気温となる予想です。まだ暑さに体が慣れていない時期で、体温調節が上手にできないことがあります。真夏のような暑さではないから大丈夫と油断なさらずに、こまめな水分補給や風通しの良い服装を選ぶなど対策をすると良いでしょう。
午後は山沿いを中心に急な雨や雷雨に注意
この季節外れの暑さと暖かく湿った空気の影響で、東海や甲信地方では午後は大気の状態が不安定になるでしょう。図は雷が発生する確率を表したものになりますが、東北南部から東海にかけて、確率がやや高く、長野県や岐阜県では確率の高い黄色や緑色も見えます。
特に山沿いなどは雷雲が発生しやすくなります。登山や桜を求めて標高の高い所へ行く計画を立てているかたは、急な雨や雷雨に注意が必要です。
熱中症を引き起こす条件
熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。
天気の急変のサインは?
局地的な大雨の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
急な雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、急な雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、急な雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時も、ご注意ください。