4月2日に発表された、日本赤十字社への就職に際しての宮内記者会からの質問に回答された文書の中にも、冒頭にこんな言葉があった。
「私は、天皇、皇后両陛下や上皇、上皇后両陛下をはじめ、皇室の皆さまが、国民に寄り添われながらご公務に取り組んでいらっしゃるお姿をこれまでおそばで拝見しながら、皇室の役目の基本は『国民と苦楽を共にしながら務めを果たす』ことであり、それはすなわち『困難な道を歩まれている方々に心を寄せる』ことでもあると認識するに至りました」
この文書回答に、つげ氏はこう感想を話す。
「愛子さまのいまの姿や思いは、『看護師の愛子』という創作のファンタジー小説にすごく通ずるものがありますよね。日本赤十字社のご就職はまさに、自分自身が目的に向かって全力で取り組む目標達成力、そして妥協しない意志の強さも感じます。まさに有言実行の賜物ではないでしょうか」
全力で頑張る人は、誰でも応援したくなる――愛子さまに人々の関心が集まる理由はそこにもある感じがした。(AERA dot.編集部・太田裕子)