全力少女だった愛子さま
黄色い鉢巻をした愛子さまが、両手をあげて喜ぶ映像。つげ氏はそのときの様子を、こう続ける。
「あのときは、愛子さまは前の走者からバトンを受け、全力疾走してグングン差が縮まりました。追い抜くことはできなかったんですが、次にバトンを渡し、その結果、愛子さまのチームは逆転優勝。その喜びで、あのガッツポーズが出たわけです。
新社会人になられた愛子さまを見ると、まさにあのガッツポーズの愛子さまが思い浮かび、幼い頃から目標に向かって全力で突き進む、とても強い実行力の持ち主だったのではないかと思います。精一杯、力を発揮し、結果を残す、そんなイメージが非常に強いです」
全力を出し切る愛子さまの姿は、もっと幼い頃からあったと、つげ氏はいう。
「4歳のときからスケートを教えていた先生が話してくれたんですが、練習の最後に2チームに分かれてリレーをやっていたそうです。
愛子さまはその対抗リレーをすごく楽しみにされていたそうで、順番が回ってくると、スタートダッシュをして、ものすごく真剣な表情だったそうです。
そんなエピソードからも自分の目標が定まったら、全力を注がれるのだろうと思います」
愛子さまがつむいだストーリー
また、つげ氏は愛子さまの日本赤十字社内定の報道を受けたときにも、思い出したことがあったという。あの有名な『看護師の愛子』だ。
「日赤に就職されると聞いたときに思い出したのは、愛子さまが学習院中等科1年生のときに書かれた『看護師の愛子』です。
診療所にやってきたけがをした海の生き物たちを看護師の愛子が一生懸命看護し、助けて、みんなに希望を与えるというストーリーでした。
困難にある人を助けたいという気持ちが幼い頃からあって、成人されてからもその気持ちを醸成されてきたのではないかなと思います。
『看護師の愛子』のときから、愛子さまには将来進みたい道を漠然とですが、持っていらっしゃったのではないかと就職されたいまになって思いますね」