警備が周囲にいる「制約」があるなかでのキャンパス生活だったが、愛子さまは穏やかでいつも友だちに囲まれていたという=2024年3月、学習院大、代表撮影/JMPA

 コロナ禍も落ち着き、高齢者や感染症予防のためという理由を除き、街中でマスクを着けている人は大幅に減った。

「大学でマスクをずっと着けている学生は、めったに見かけません」

 と、前出の卒業生は振り返る。

 周りのお友だちも、愛子さまと一緒にいるときはマスクを着けていたものの、別行動のときにはマスクをしていなかったという。

「愛子さまは、天皇陛下と皇后さまに、家庭でコロナを感染させないように気をつけているのかなと感じました。天皇の娘となると、人より気をつけることが多いんだなと思いました」
 

愛子さまを乗せた車が大学から皇居に到着。感染防止のためか、マスクを2枚重ねて着けている=2022年12月、読者提供

 2022年12月、冬の夕方。愛子さまを乗せた車が、大学から皇居に戻ってきた。キャンパス生活が本格的に再開する4カ月ほど前だ。オンライン授業が主体ではあるがときどき、大学に顔を出していたようだ。愛子さまを見ると、マスクを2枚重ねて着けているのが分かる。

「皇女である愛子内親王殿下は、ご両親である両陛下とは一緒にお住まいです。厳重にマスクを着けておられるのは、万が一にも新型コロナやほかのウィルスなどを学校から持ち帰り、感染させてはいけない、という責任感の表れなのかもしれません」(かつて天皇家に仕えた人物)

 愛子さまは、ふつうの女子大生よりも制約の多いキャンパスライフだったかもしれない。

 それでも、「素晴らしい先生方や友人たちと出会えたこともうれしく、ありがたく思っている」とつづったように、輝くような大学生活だったに違いない。

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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