デビューから50年以上たった今でも、精力的にライブを続け、歌い続ける沢田研二(75)。「AERA dot.」では、沢田研二の曲の中で最も好きな曲について緊急アンケートを実施し、ベスト10を2本の記事に分けて配信したところ、「11位以下を知りたい」との声が上がった。そこで、名曲があり過ぎるジュリーならではのリクエストに応えて、まずは、11位から15位までをお届けする。(アンケートは3月12~18日、AERA dot.の記事や公式SNSアカウントで実施。2047人が回答した)
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【11位 コバルトの季節の中で 44票】
ベスト10には入らなかったが、11位も名曲のひとつ「コバルトの季節の中で」(1976年9月10日リリース/作詞:小谷 夏 作曲:沢田研二 編曲:船山基紀)だ。
作詞を担当した小谷 夏は演出家の久世光彦さんのペンネーム。久世さんは沢田研二が主演したドラマ「悪魔のようなあいつ」の監督をしている。ジュリーの魅力を引き出した人物のひとりだ。
そんな小谷 夏こと久世光彦さんの作詞のためか、「歌詞が好きです」(60代・女性)「歌詞がとても優しくて、ジュリー作曲のメロディが、秋のコバルトの澄んだ空にピッタリです。心がキュッとなります」(60代・女性)「沢田研二作曲で最も彼らしい楽曲で詩も秀逸」(70代・男性)と、歌詞についてのコメントが多かった。
そんな美しい詩に秋の空のように澄んだ伸びやかなジュリーの歌声が本当にマッチしている。
「ソロデビュー以来、美青年が歳上女性との実らない恋をずっと歌い続けて、とても切なかったです。そんな時にこの『コバルトの季節の中で』は、ジュリー本人が作曲した爽やかなメロディに、ジュリーが丁寧に歌う歌詞、そしてキーが上下する時のジュリーの声の魅力など“ジュリー節”を満喫できる1曲だと思います」(60代・女性)
「歌い出しのところから、ジュリーに話しかけられているようで、季節の移り変わりの心の揺れが胸にしみます」(60代・女性)
久世×沢田の名作は、今でもファンの心を魅了している。