オーナーが犯罪に遭うこともある。昨年2月には江原道の無人ショップで、グミなどのお菓子を盗んで逃走した20代の男性をオーナーがたまたま目撃。追いかけたオーナーが暴行に遭い、首を絞められて20日間の重傷を負った。容疑者が盗んだのは3500ウォン(約390円)の商品だ。普段から無人ショップでよく盗んでいたという。

 無人ショップは「高齢者に優しくない」という欠点もある。商品探しから決済まですべて自分でしなければならない。店員に言えば商品を探してもらえて、支払い方法まで教えてもらっていた彼らにとって、無人ショップのハードルは高い。

 無人ショップが若年層と老人層の間の格差を誘発し、老人層に疎外感を与える副作用がすでに発生している。

ノ・ミンハ(現地ジャーナリスト)